自分の名前を間違えられた時、どう対応すべき?

自分の名前を間違えられるのは、大変不快なことです。

もし、呼び間違われた時、どう対応すべきでしょうか?

そもそも「人の名前を呼ぶ」ということの意味

そこから考えてみたいと思います。

「刺さっている人」は相手の名前を連呼する

周囲の人に「刺さっている人」が、必ずと言っていいほどやっている法則をご紹介しましょう。

かなりオーソドックスなテクニックですが・・・それは・・・

「とにかく、相手の名前を呼ぶことです」

人心掌握術のバイブル「人を動かす」の作者、カーネギーは言いました。

「名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持っている」

 

「名前」は、「自分の分身」です。
人は、名前を呼ばれるたびに、「自分が認められている」という承認欲求を満たします。
「刺さっている人」は、それを知っているので、いつも相手の名前を連呼しているのです。

つまり・・・

 

「名前を呼ぶ」ということは、それだけで
「私は、あなたに一目置いていますよ」と伝えることになります。

 

さらに、彼らが凄いのは、名前を呼ぶ「速さ」です。

名刺交換の直後に相手の名前を呼ぶことはもちろん、
「まだ名刺交換をしていないのに、相手の名前を呼ぶのです。

 

「〇〇さん、お仕事を一緒にさせていただけて光栄です」

 

初対面にも関わらず、どうして名前を知っているのでしょう?
そこに、からくりはありません。

彼らは、会う前から、その人のことを、周囲の人に聞いたり、
ネットで検索するなどして、調べ尽くしてきたのです。

 

そういえば、初対面の女性に、

「やっと、会えたね」

という言葉を伝えて、結婚を決めた芸能人がいましたね・・・

●これから会う相手をリサーチしておく。
●初対面から、まるで再会したかのように、相手の名前を呼ぶ。
●それによって、いかに相手が自分にとって大切な存在なのかを知らせる。

私は、このメソッドを、「辻仁成作戦」と呼んでいます。

できる人は、なぜ、持ち物に「千社札」を貼るのか?

大変仕事ができることで有名な営業で「木下さん」という人がいます。

彼は、自分の名前の「木下」と書かれた、「千社札」を大量につくり、
手帳や、携帯電話など、あらゆるものに貼っています。

なぜでしょうか?

「自分の名前は、世界で最も美しいハーモニーである」(D・カーネギー)

確かに、「自分の名前」ほど、愛着のある文字列はありません。
わざわざシール屋さんに頼んで「千社札」にしてみたくなるのもわかります。

しかし、全ての持ち物に張り付けてしまうのはやりすぎです。
「この人、どんだけ自分大好き人間なんだよ(笑)」と、いぶかしく感じました。

あまりに気になったので、「なんで持ち物に「千社札」を貼りまくっているのか?」尋ねてみました。
すると、思いがけない答えが返ってきたのです。

 

「だってさ、相手が、オレの名前を間違えたら、可哀そうじゃん?」

カーネギー先生が言うように、人は、自分の「名前」を、とにかく呼んで欲しい生き物です。

「気配り」ができるクライアントは、それを知っているので、木下さんのことを、
できるだけ「名前」で呼ぼうとします。

しかし、その時、こんな「迷い」が生じる可能性があります。

(あれ?この人、木下さんだっけ?木村さんだっけ?)

日本人の苗字には、(あれ、どっちだったかな?)と「一瞬、迷う苗字」があります。

例えば・・・・

岡村と岡本、北村と北島、西川と西村、武田と武井、永井と永田…

見渡せば、日本人は、この一文字の違いで、間違いやすい苗字ばかりです。

お互いを名前で呼び合うような関係だったとしても、
ちょっと時間が経過すれば、この迷いは簡単に生じます。

 

あれ?名前を呼びたいんだけど、ちょっと自信がない…

そんな時、相手がテーブルの上に置いた持ち物に、「千社札」が、貼ってあったらどうでしょう?
100%の自信を持って、相手の名前を呼ぶことができます。

「人の名前を間違えてしまう」のは、大変失礼で、恥ずかしいことです。
そんな、恥をかかせないように、あらかじめ、目につくところに、自分の名前を出しておく。
なんという細かな気配りでしょうか。

  名前を間違えられた時、どうするか?

あるカンファレンスを観に行った時、トークセッションで、ちょっとした事故が起きました。

司会が、スピーカーの一人を呼ぶ時に「名前」を間違えたのです。

司会は、丁重にお詫びをしたのですが、スピーカーの機嫌は収まらず・・・
そのセッションは、嫌な雰囲気で終わりました。

誰にとっても、自分の名前は、「宝石」のようなものです。
それを、晴れ舞台で、間違えられてしまう・・・不機嫌になるのもわかります。

しかし、ここまで、読まれてきた方は、お分かりでしょう。

自分の名前を、呼び間違えられても、絶対に怒ってはいけないのです。

なぜならば・・・

相手は、

「名前を呼び間違うかもしれない」という、これ以上ないリスク
を背負って、決死の覚悟で、名前を呼んでくれたのです!

間違えられて腹を立てるなど言語道断

じゃあどうするか?

名前を間違えられても、指摘しなくてOKです。

もし、自分の名前が、「岡田」であるとしてもだとしても、
相手が「岡本さん」と呼んだのなら・・・
その瞬間から「岡本」になりきります。

 

訂正する必要はありません。飛行機のチェックインでもないかぎり、それで
トラブルになることはありません。

間違いを指摘しなかったあなたは、のちのち、その寛大さに
敬意を払われることでしょう。

もし、名前を呼び間違われることがあったら、こう思うべきです。

じほんま
じほんま

名前を呼び間違えるというリスクを背負ってまで、
名前を呼んでくれてありがとう!

名前は本当に大切です。

相手の名前をどう扱えば良いのかについてのテクニックは

「武器になる雑談力」で詳しく説明しています!

 

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