また、この本からのネタです。
イヤなやつほど仕事がデキる なぜルールに従わない人が成功するのか
(面白いネタが沢山詰まっているおすすめの本です。)
履き物を、赤いスニーカーに変えてみる。
著者のフランチェスカ・ジーノは女性です。
ハーバードビジネススクールで教鞭をとる彼女は、
その日、90分の講義を2回、連続講義ですることになっていました。
二組の受講生に話す講義の内容は、全く同じだったとのことで、
ジーノは、ある実験をしてみました。服装をちょっとだけ変えてみたのです。
一組目、経営幹部に話すのにふさわしい恰好
ブラウスかドレスシャツにコンサバなパンツスーツ、上質な革のパンプス
二組目は、他人に見えるスーツ姿はそのままに、
パンプスだけを、赤いコンバースのスニーカーに変える。
(上品とは言えない格好)
すると、驚いたことに、講義後のアンケートでは、
二組目の、赤いコンバースを履いた時の聴講者の方が、
ジーノの地位やコンサルティング料を高く予想しました。
そして、その理由は、スニーカーそのものではなく、
それを履くことで、話すときの、ジーノ自身の自信を高める作用をもたらした
ということに気が付いたのです。
頭にバンダナを巻いて歌わせる。
その後、ジーノは、学生とカラオケにいく。そこで実験をしてみました。
歌う前に、半数の学生には、頭にバンダナを巻くという気恥しい恰好をしてもらう。
ところが、バンダナ「着用群」は、半数の「非着用群」よりも、
カラオケマシンで高得点を出し、心拍数は低く、自信の度合いが高かったのです。
奇抜な恰好をすることで、逆に自信が生まれ、それが歌唱力さえ上げてしまったのでした。
カラオケにいく際には、「コスプレ」をした方が良さそうですね!
あえて、非同調行動をとる。
スニーカーの実験も、カラオケの実験も
「非同調行動をとると、自信が生まれ、パフォーマンスがあがり、周囲にも強い影響をもたらす」
という法則を裏付けています。
フェイスブックのIPO(上場)の際、CEOのマークザッカーバーグは、いつもの恰好(パーカー)と薄汚いジーンズで登場しました。
これは、「IPOは、自分には大したことではない。自分を変えるつもりはない」
ということを投資家に示そうとしているのだと分析されています。
彼だけでなく、有名アパレルブランドのクリエイティブディレクターや、
スティーブ・ジョブズは、とにかくラフな格好をしてきます。
あれは、全部、戦略的に「非同調行動」をとっているのだと理解できます。
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